ソーシャルというのは、よくわからない。

ソーシャルメディア」というものについて、いくつか思うところでも。
まずは記事のご紹介
・「ソーシャルメディアとは」を、ものすごく単純に定義しておこう | ハチヨン dialog http://bit.ly/9jZnOe
http://www.ikedahayato.com/?p=978
http://www.ikedahayato.com/?p=975
http://www.ikedahayato.com/?p=582
URL先の記事から、よいと思われる部分を抜粋。
・ソーシャルテクノロジーのキーワードは、「データの可視化」「マッチング」。
・(例)「あなたは休日には新宿のルミネを良く使っているんですね。最近の購買履歴と日記のキーワードを見ると、オフィスカジュアルをお探しのようです。今ルミネでキャリアブランドのセールをしていますよ、どうでしょうか。特別割引しますよ。」
・ブログメディアはローリスク・ローリターン。大企業は人件費的に参入が難しい。
・ブログは個人の知名度向上・腕試しの場。

中にはブログをソーシャルメディアと呼ぶ動きもあるそうですが、そんなことはちゃんちゃら可笑しいです。本当にちゃんちゃらです。
ただ「ブログは個人の知名度向上・腕試しの場」というのは確かに言い得て妙みたいな感じがします。ホームページより簡単に始められるってこと以外にも、ブログメディアの価値はありそうですね。

あと、データやネット上の足跡を重要視しているようですが、どうもそれはマーケティング・マネタイズしたい側の都合のような気がしないでもありません。そもそも「繋がる」というのは人と人同士で何かしらを介してタッチすることですから、これは「ログが残る」というネットの特性を再確認しているに過ぎないと思います。
なんかこの特性をあまりに強調し過ぎると上記の(例)のように「それって何か意味あんの?」的な、なんか可笑しな話になってしまう気がします。・・・宣伝会議での佐藤 尚之さんとか。。。

このログが残るというメリットが活用された形がアマゾンとかでの「あなたへのおススメ」機能ですよね。アマゾンがソーシャルメディア化する・・・なんて話しだすとまた別の意味で面白そうな気もしますが。。(「あなたへのおススメの友達はこの人」なんて紹介でもされるんでしょうか)
あとグーグルの検索連動型広告なんかも外せませんね。グーグルのソーシャル領域参入かに思われたgooglebuzzは苦戦しているようですが。

ひとつソーシャルメディアを語る上で重要になってくるのは、やっぱり「機能性」だと思います。
変に格好良く言えばユーザビリティだそうですが、SNSで大事なので思うに、
シンプルで、自由で、不便を感じさせなくて、何も機能がないようで、基本的になんでもできる。そういう自由度の高さだと思います。
そういう意味で僕は今のところ「ソーシャルゲーム」だとか、細かいアプリ的な分野にはあまり注目していません。もちろん、儲けどころな気もしますが。

分かりやすいのかはおいといて、ひとつ例えをしてみると、
メディアは炎上します。ソーシャルネット世界は炎上しません。
ブログは炎上します。facebookは炎上しません。
twitterは炎上しません。でもその中で個人のアカウントは炎上します(ドラマ「素直になれなくて」の脚本家さんとか)。

考えてみれば当たり前で、これが感覚的に当然と思う人とごっちゃになってる人がどうやら分かれるようで、是非とも押さえておいておきたいところです。ソーシャルネットは「世界」です。「空間」です。少なくとも僕はそう定義しています。

だから、コミュニケーションはコンテンツとは違うって話にもなりますけど、
そもそもコミュニケーションはSNSの所有物ではありません。一つの部屋の中で交わされる人と人との会話と感情図です。

あと例えば「facebookの利用者拡大」みたいなことがありますけど、これは別にfacebookという存在が大きくなっているわけではないんです。もちろん収益が上がって会社としては大きくなってるんでしょうが。ネットの世界ですから例え「空間」でも仕切りがなくて「部屋が広くなった」なんてことはないんです。「部屋はもともと今広いだけ広かった」んです。これが感覚的にしっくりきます。

うーん。。
こんな話わかる人には何の価値にもならないし、分からない人には伝えられないたとえ話だなぁぁ。
ということでここで断念。


今日はなんと!!僕が大学に行きます。授業にでます。
これは事件ですね。

(追記)
そうか、ソーシャルという概念を表すのに「生態系」というワードがあった。
たしかカタカナ語にすると「エコシステム」などというらしい。佐々木さんの本にも書いてあった。
「世界」なんて言葉よりは雰囲気つかみやすいし認知も少しは広まっているようです。
・・・でも僕はこれからも「世界」と表現し続けますw