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@digitalstage_jp さんが主催していた「Ustream26時間放送」が無事に(?)終わりました。充分に楽しめる内容で、僕はたぶん10時間くらいは片手間も含めて見ていたのではないでしょうか。特にド深夜の時間帯のメディア論談義が面白かったです。

さてさて、その放送の中で、4月4日にアメリカで発売が開始された「ipad」がなんと日本で初めて持ち込まれました!
放送スタッフ皆さん大騒ぎで、「うわぁすごいなぁ」「時代がかわるよなぁ」って驚嘆の嵐でした。それを見ていた僕も、少なからず興奮してしまって、進化し続ける時代の光を感じました。

でもまぁ、ipadは絶対買いだとか、アプリ開発がこれからどうだとか、米ではすでに70万台が売れたとか、ドコモとソフトバンクの問題とか、そんなことは僕が言及するまでもないことですね。

さて、その26時間放送の中での会話で、「ipad」が子供のころからある、つまりこれからの「デジタルネイティブ」ということに触れられていました。

今回のUstreamでの話の流れは、
iphone を大きくしたような ipad、それだけなのに、自分の両手で出来ること、つくれるものが格段に多くなった、これが普及すれば、これになれれば、今のデスクトップどころか、iphoneさえも使いにくく思えて、ちゃんちゃらおかしくなる。実際、もうこの数時間でipadの操作性になれて、もうiphoneには戻れない」
みたいな感じでした。

iphone が発売されるころにはアップルはipadを構築していた、きっと今頃はさらに進化したキャリアの構想も出来上がっているのだろう。と、みんな大騒ぎでした。近未来を舞台にした映画でよくある、空間をタッチして「ぽんぽーん」みたいな、本当に時代はそういうレベルまで来ている。と。

でも僕はデジタルネイティブというもののには違う見方で、別にデジタルネイティブだからと言って、そう違う感覚なのかなぁと、消極的なのです。というより、今を生きている人はすでにデジタルにネイティブなのかなと。少なくとも今まだ10代な自分なんかは、そういう世代なのかなと。

でも一方で、全然そういうのにかみ合わない上のひともいるわけで、でも一部、デジタルなおじいさんとかもいるわけで。ここだけの話ですけど、既存の古い体質の企業が完全に崩壊して、変革を余儀なくされるために、あと一番必要なことは、そういうデジタルに疎い年齢上の世代が完全に市場から引退されることだとか思ってるわけです。


一応言っとくと、「デジタルネイティブ」という考えの「育つ環境」というのは凄く大事だと思ってます。育つ環境によって、人の能力ってのは大きく変化するとも思います。以前のエントリー的にいうと「感性」もそうですね。
そうなると、ますます「特殊技能」というものの重要性は失われていくなぁと。API公開だとか、オープンソースだとか、全てをテクノロジーによって簡略化するとか、そういう物理的な解決策からでも、そう言えます。おまけに今はいつでも、興味をもった時に、それを学べる。学べる教科書がネットにありますからね。

中学2,3年生を中心に、iphoneアプリを開発するチームも生まれてきていることですし、
今まで「特殊技能」だとかともすると「設備」みたいなもので制作活動の発生が阻害されていて、今はそれがなくなってきているのだとしたら・・・いい時代です。


Ustreamの活用されかたはまだまだこれからって感じですね。ブログで紹介するUstreamも、その多くはためになるというか、まぁ語られるメディア論を聞いていたいというか、そういう理由なもので、 事業化、マネタイズはまだまだなんだろうなぁと。
こういう対象こそ、学生が躍起になってほしいなぁと。学生ながら思うわけです。いまだに最近といえばフリーペーパーですみたいな学生団体とか見ると、なんだかなぁと思うんです。頼みますよ、デジタルネイティブさん。

Ustreamの意義なんてものの真価が発揮するのは、それどころか、問われ始めるためには、まずは法改正という気もしますね。もちろん著作権まわりの。コスト・リスクの低いネットに関して、企業側の軽快なフットワークを阻害しているのはだいたいこの著作権だったりします。・・・かも。

そうすれば、「録画されるテレビ番組の編集前の全編をアーカイブで公開する」「広告、本コンテンツ全ての派生する動画も公開する」そういうもっと自由な試みにもチャレンジできるのですが・・・。

タレントとか、大手芸能事務所の肖像権、まぁこれは時にテレビ局よりも大きな権力になり得ますので解体は難しいんだろうなぁ。

売り出し中のアイドルがディレクターに頭を下げて番組に呼んでもらう。
そのうち有名になったものが、高いギャラを支払われてまで番組に出るようになる。

こんな、何世代も前のテレビ界のイメージww。

でも例えば、著作権に縛られない形で契約を交わすミュージシャン。新作の収録模様までUstreamするような存在の誕生は、もう間もなくって感じですね。奥田たみおさんとか、似たようなことしてる人も多いし。


読んでいただきありがとうございます。