箭内道彦の広告ど真ん中

と、いうコラムが3月15日発売の宣伝会議で連載されていました。
この箭内さん、僕はこれまで「タワレコの人」「トップランナーの人」「風とロックの人」くらいにしか知りませんでした。
といっても、東京メトロのキャンペーン「TOKYO HEART」とかも手掛けてはるし、まぁ他の雑誌などにコメントを寄せるときとかにも、なんだか独特の雰囲気とかを持っていて、個性のある人だなぁとは思っていました。

一般の人だと、「おじさんなのに金髪で、いかにも個性的」って思われるかもしれませんが、(僕も最近気付き始めたのですが)広告作る人の見た目はあれで普通くらいです。箭内さん失礼だったらすいません。

さてさて、コラムの内容はというと、まずはタイトルの「広告ど真ん中」の由来。
箭内さんの最近の仕事内容を例に挙げて、自身の「好きなことしか広告しない、したくない」というポリシーを語っています。どんなことを言っているか、僕の感想では伝わりずらいので、こっそりそのまま抜粋。

「広告代理店の代理という言葉。僕が大嫌いな単語。代理。僕たちは代理じゃない。当事者なんだ。でもきっと代理なんだろうな。NO。ふざけるな。あなたは代理になりたいですか?俺は当事者でありたいんだ。(中略)あなたは何が好きですか、何を無償で応援したいですか。あなたの人生やお金をかけて。僕はそれが知りたい。」

素敵なことですよね、こういう姿勢。
こういう姿勢、取り組みが、もっと浸透して、もっと事業としてマネタイズされていけばいいのですが、、うーん、そこに関する記述はこのコラムにはありませんでしたねぇ。箭内さんのなげきのような記事でした。

広告代理店が「当事者」になる。というのは、箭内さんみたいな個人で働く人だけでなく、電通も取り組んでる課題ですよね。
僕も1年くらい前には、「(本当に広告がしたいなら)もう俺がすべての会社の社長になったら話が早いのに」とか考えたものです。

「好きなことしか広告したくない」とのことですが、、うーん僕はこの商品嫌い、って思うのは、大抵そこのCMが嫌いなはずなので、そこの広告を作れるってことは、そこのことを好きになれるってことなので、「あそこは嫌いだから仕事しない」なんてことは思わないと思います。ただ、単なる商品広告ならそれで済みますが、じぶんが共感できないコンセプトのキャンペーンだとか、音楽性の合わないアーティストのPVとかは、確かにいやかもしれませんね。


・・・少し思ったのですが、「自分が好きで、応援したくて、だからみんなにも好きになってほしい」っていうのは、一般的普遍的な感覚なんでしょうか?音楽の場面では、たまに、「マイナーな曲が好き」的な人もいたりして、なんか、メジャー嫌いな人も一部いると思うんですが。。
広告好きな人は多分、自分が好きなものは他の人に教えたいって考えの人がほとんどだと思いますが。。。

まぁそんなことで箭内さん、これからも頑張ってください。特にミュージシャンと広告の融合のあたり、タワレコと密接なあなたには期待しています。サンボマスターの「ラブソング」聞きました。長澤まさみさん出演のPVを勝手に自主制作したらしいですね。そういう変なことする人凄いすきです。でも、単発で終わらせないで、事業家できるような道も考えてみてください。お願いします。

じつは、「契約とかもする前に、広告を作って、後だしで売る」ということ。これは実現が非常に難しいことですが、パワーの強いものです。素敵です。広告の未来は、このスタイルに表れているといってもいいでしょう。「勝手に」というワードは印象が悪いので、そこが難点です。