もしかしてこれは表現の自由

人間って、面白くないものには怒れませんよね。

嫌いなテレビ番組、嫌いなタレント、嫌いなCM。
こういう文句のはけ口ってなかなかないじゃないですか。
友達に話すような話題でもないでしょ?「俺○○大っきらい」なんて。

多分、嫌いってだけじゃ怒ることができないんですよね。

なんとなく嫌いになる、ことはできても
なんとなく怒ることはできませんから。

とはいえ、僕はテレビのあるべき姿として、誰もがいつみても楽しめるような、底を極端にうすーく広くしたような
番組構成よりも、一定数のファンを獲得するような構成にして欲しいと思っています。

ところがそういう志向を奨励し続けてしまえば、中には取り残される人も出てくるんだろうなぁ、とも、同時に思うんです。

だって、自分が普段見ないようなそういうコンテンツって、たまに視てみたときポカーン・Д・ って感じになりますよね。
こないだ久々にヘキサゴン見たときそうなりました。

「もしかしてこれが表現の自由!?」って思いました・・・

ネットというものに慣れてきて、日本人は昔よりも、「自分が興味を持たない情報」に「半強制的に」触れさせられることに対して嫌悪感を覚える傾向が強まったのかもしれません。
また、自分のあづかリしらないところで、自分が理解できない文化で話が進行されていく様は、少なくとも幸福なことではないのでしょう。

そんなこんなを意識して、もう、「ゴールデンタイム」という概念をなくしてしまえばいいのではないでしょうか。
どういうことかといえば、ゴールデンだからという理由で、当たり障りのない全人対象的な番組企画を構成する必要がないと断言する勇気が必要なのではないでしょうか。

もちろん、いまや「ゴールデン」なんてものの力も大分と低迷しては来ていますが、
まだ番組作りの根底に、この時間にこんなマニアックな、見る人を選ぶようなものは・・・という先入観は未だ残っていると思います。

そんなことはもう意味がないと見切りをつけたのが、海外での多チャンネル化、「専門ちゃんねる」みたいなものなのでしょう。


テレビ(民放)という存在が、みんなが、「楽しい人にはすごく楽しい」ファンの世界への入り口にもっとなれれば、
よいと思います。